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<母乳の話>
母乳は生後半年くらいまでの赤ちゃんに必要なすべての栄養素を含んだ完全食品です。それに対して牛乳はビタミンやミネラルが少ないので、赤ちゃん用の粉ミルクは、調整粉乳といって、不足する成分を人工的に添加しているのです。また、母乳には、タウリンが含まれています。赤ちゃんの脳のタウリン濃度は、成人の2〜3倍もあるのです。母乳のタウリンが、脳の正常な発達に関係しています。ところで母乳には出産後、約1週間だけ分泌される「初乳」とその後の「成乳」がありますが、初乳はタンパク質とビタミンAさらに、免疫グロブリンが豊富に含まれ、赤ちゃんに抵抗力をつけて、細菌やウィルスの感染から守ってくれます。また、母乳には、乳酸菌の増殖を促す成分も入っています。乳酸菌は腸の中を酸性にして、病原菌が増えるのを阻止する働きがありますが、生まれたばかりの赤ちゃんの腸には棲みついていません。早い時期に乳酸菌を腸の中に増やすことが、病気を防ぐために役立っています。
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<育ちざかりの子供だからこそ>
ビタミンというのは、私たちの体の代謝を円滑に進めるために必要な物質ですが、活発な子供の時期は、特に十分にとることが必要です。ある小学校で弁当の中身を調べたら、野菜が十分に入っていた子は約43%で不足が43%で残り14%の子はまったく野菜が入っていなかったのです。子供が喜ぶおかずを選ぶとハンバーグや卵焼きなどの肉類や卵類にかたより野菜が後回しになります。油を使った料理が多くどうしても脂肪のとり過ぎに拍車をかけているようです。育ち盛りの子供にとって、野菜類のビタミン、特にCは丈夫な骨をつくるために重要なビタミンです。Cが十分ないと骨に含まれるコラーゲンを形成できません。緑黄色野菜には体内でビタミンAになるカロチンやB群が含まれていますから是非たっぷりとることが大切です。スナック菓子やインスタント食品、清涼飲料水ばかりにたよっているとビタミンB1不足になってしまいます。これらの食品は糖質だけでそれを分解するためのより多くのビタミンB1が必要となるからです。

<子供の骨がポキ>
最近の子供は骨折が増えているといわれています。体育で跳び箱に手をついただけで腕の骨が折れたとか、道でころんで折れたとか、ひと昔では考えられないケースがあるようです。理由の1つは、今の子供は昔と違って体を動かす遊びをあまりしないので運動神経が敏捷でなく、自分の体をとっさに支えることや、受身の要領がつかめていないためでしょう。もう1つの理由は骨そのものが弱くなっていることでしょう。骨は外側を皮質という硬い組織に含まれていますが、中身は海綿のようになっていて、すき間を骨髄という軟らかい組織が埋めています。骨組みの大切な原料はカルシウムとリンですが、カルシウムは骨や歯だけのものではなく、血液中のカルシウムが不足すれば、その分骨から取り出す働きが体にはあるのです。ではカルシウムを充分にとっていれば、骨が強くなるかというと、それだけでは不十分です。ビタミンDも合わせてとらないと、カルシウムが無駄になってしまいます。カルシウムは腸で吸収されるのですが、この時必要なのがカルシウム結合タンパク。この結合タンパクは肝臓の中でビタミンDを使ってつくられるのです。ビタミンDが足りないとカルシウム結合タンパクが不足してしまい、その結果、腸からほとんど吸収されないのです。さらに、活発な運動をすることも骨を強くするのに役立ちます。体を動かさないでいると、筋肉が細くなるばかりでなく、骨のカルシウムも溶け出して弱くなることが確かめられています。長期間ベッドで寝たままでいると、骨折しやすいのはこの為です。
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<立ちくらみは自律神経のいたずら>
立ちくらみは、正確には起立性調節障害といいます。体のすみずみに流れている血液は心臓から押し出されているわけですが、どのような姿勢でも体の部分に必要な量が流れるように、うまく出来ています。寝ている姿勢から立ち上がっても、頭にいく血液が不足しないよう、また足に血液がたまらないように、その姿勢に応じて血管の太さが微妙に変化するのです。この働きをコントロールしているのが自律神経で、スムーズだと立ちくらみはしません。この自律神経の動きが乱れてしまうと、頭に充分な血液が行かず、脳を循環する血液が足りなくなり、立ちくらみが起きたり、気分が悪くなったりするのです。脳に血液が足りないのですが貧血ではありません。生活のリズムが乱れたり、食事が不規則になることが、自律神経のバランスが悪くなる引き金になっているのです。ですから生活リズムや食事の不規則を直すことが先決ですが、ビタミンも助けてくれます。特にビタミンB1とタンパク質が重要になっています。
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<受験生の食事法>
受験生をかかえている家庭はどこでも気を使うもの、テレビの音を小さくしたり。夜型の生活で、睡眠不足になるケースもあるようです。このような受験生はどのようなことに気をつければいいのでしょうか。基本的にはまずタンパク質の補給で植物性と動物性のどちらのタンパク質も充分にとることが必要です。15〜19才はまだ育ち盛り。食事量も成人より1〜2割は多めにとらなくてはいけませんが、机に向かっている時間が長いのでカロリーと取りすぎに注意しなくてはいけません。受験生のような頭脳労働者の場合は、特にビタミンB1が必要になります。ビタミンB1は、神経細胞が糖質からエネルギーを取り出す際に欠かせませんし、脳の命令を伝えるのに必要です。他の細胞ならタンパク質や脂肪でもエネルギーとして利用できるのに対し、神経細胞は糖質が唯一のエネルギー源であり、その過程でビタミンB1は必要不可欠な栄養素です。ビタミンB1を多く含むのが、豚肉やレバー、豆類なのです。受験生は起きている時間が長いので他のビタミンもたっぷりとる必要があります。効率がいいのが緑黄色野菜でビタミンA、ビタミンCをはじめ、カルシウムなどのミネラルを補ってくれます。最後に食事のとり方ですが、朝と昼食を充分にとり、夕食はおかず主体にして食べ過ぎないようにします。腹8分がいいでしょう。なぜなら消化の方ばかりに血液がいかずに眠気もこないからです。
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<ネアンデルタール人もクル病だった>
ビタミンDの不足による病気としてはクル病があります。これは骨が曲がったり弱くなったりするものです。子供がなるとX脚やO脚になったりします。ビタミンDは食事で摂れる他に、太陽の紫外線にあたると皮膚の中でも作られます。いくら大量のカルシウムを摂ってもこのビタミンDがないと吸収が悪くなり、カルシウムが十分に摂取できないことになります。医薬品のカルシウムやサプリメントにはカルシウムといっしょにビタミンDが入っています。やはり子供は外で元気に遊ぶのが一番いいかも知れません。亀が甲羅干をしているのは紫外線をたっぷりあびて甲羅を丈夫にしているのです。ところで私たちの祖先のネアンデルタール人はクル病にかかっていたという説があります。発見された骨を調べると、ちょうど猫背のように前かがみで歩いていたのでしょう。今までは四足から直立姿勢にかわったためで2本足で歩くには未発達だったと考えられていたのですが、現在はクル病性の骨の変化によるものと考えられています。
*ちなみにカルシウムとビタミンDがいっしょに入った食品はイワシ丸干し、シラスの丸干しなどです
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<血を固めるビタミンK>

人によってはなかなか血が止まらない人がいます。小さな傷なのにいつまでも血がにじんでくる、カサブタができない、などと言うのは、実はビタミンKの不足の心配があるからのです。ビタミンKの「K」は血液の凝固を意味する「コアグラチオン」の文字からきています。ふつう怪我をしても、血液中のフィブリノーゲンという液体の成分がフィブリンという線維となり、血液中を流れている血小板という細かい粒子をからめて、かたまりをつくって傷口をふさぐためです。この過程で13種もの血液中の凝固因子という成分が働いていますが、ビタミンKが不足すると、そのうちプロトロンビンをはじめ4つの因子が作られなくなります。その為、血液の凝固機能が低下して出血がいつまでも続くというわけです。ビタミンKはトマト、キャベツ、ホウレン草、海藻、レバーに多く含まれる他に、腸内に棲みついている細菌によっても合成されるので、ふつうは欠乏症状はみられませんが、抗生物質を服用すると腸内善玉菌が死滅して合成されなくなるのでビタミンKの不足から出血が長引くことがあります。また血液凝固因子は肝臓で作られる為に、タンパク質やビタミンB群を充分にとっておく必要があります。
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